奄美の魅力を一人でも多くの人に伝えたくて。こんにちは、里村です。
今回は、奄美大島のなかでもちょっと特別な場所「かくれ浜」をご紹介します。
この浜は、いつでも見られるわけではなく、特定の潮のタイミングにだけ姿をあらわす“幻のビーチ”とも呼ばれているんです。
毎年のように足を運んでいますが、潮の満ち引きや天気、時間帯によって雰囲気がまったく変わるので、
毎回カメラを持って訪れてしまいます。
何度見ても飽きることのない、不思議な魅力のある場所です。
このページでは、地元・奄美大島に暮らす私が、現地での体験をもとに、
- かくれ浜が見られる時期や潮の条件
- アクセス方法や駐車場の情報
- 実際に行って感じたことや注意しておきたいポイント
などを、わかりやすくまとめています。
観光で奄美大島を訪れる方はもちろん、地元の方にも「行ってみたい」と思っていただけるように、写真とあわせて丁寧にご紹介していきますね。
のんびりと自然を楽しみたい方に、そっとおすすめしたい、とっておきの場所です。
かくれ浜ってどんな場所?
出会えるのは、ほんの限られた時期だけ。
奄美大島の「かくれ浜」は、年に数回だけ海上に姿を現す純白の砂浜です。
その美しい光景はまさに「幻のビーチ」と呼ぶにふさわしく、青い海と青い空の下に浮かび上がる様子は、まるで夢の中の景色。
与論島の「百合ヶ浜」やハワイの「サンドバー」のように、限られたタイミングにだけ現れる特別な浜辺が、奄美大島にもあることをご存知でしょうか?
「幻のビーチ」と呼ばれる理由
奄美空港から車で約15分とアクセスが良いにもかかわらず、「かくれ浜」がその美しい姿を現すのは、限られた季節や潮のタイミングだけ。
風や潮位によって出現条件が変わるため、事前に下調べをしておかないと見逃してしまうことも少なくありません。
地元の人々からは「ナーバマ(砂浜)」とも呼ばれ、昔から大切に守られてきたこの場所は、まさに“幻のビーチ”と呼ぶにふさわしい存在です。
この記事では、そんな「かくれ浜」を誰でも気軽に楽しめるように、見える時期や潮位、アクセス方法、現地での過ごし方や注意点などを、現地取材の情報をもとにやさしくご紹介します。
旅行の計画に役立つリンクもご用意していますので、訪れる前にぜひチェックしてみてください。
かくれ浜が見られる時期と潮位
「かくれ浜」は年に数回、特定の条件が揃ったときにだけ姿を現します。
その条件とは…
- 大潮であること(満月または新月の前後)
- 干潮の時間帯であること
- 潮位が-10cm以下であること
この3つが重なると、海の中から白い砂浜がぽっかりと現れます。
見頃の時期は春(4〜5月)
かくれ浜が見られるチャンスは、春から初夏(4月〜5月頃)の昼間がベスト。
特にこの時期は、日中に干潮が訪れる日が多く、明るい時間にかくれ浜の絶景を楽しめます。
たとえば…
- 2024年は5月上旬の大潮で潮位が-12cmとなり、美しいかくれ浜が現れました。
- 2025年は4月下旬(ゴールデンウィーク頃)と5月下旬に日中の干潮が-10cm前後になる予想です。6月は25日〜27日チャンスあるかも。
夏には見られないので注意
残念ながら、夏の時期にはかくれ浜は現れません。
潮の関係で、干潮時でも砂浜が海面上に出ることはないため、訪れるタイミングには注意しましょう。
潮位のチェック方法と準備
かくれ浜を見るには、干潮時刻と潮位の事前チェックが必須です。
以下の方法で確認しましょう。
干潮のピークを過ぎると潮がすぐに満ちてきます。
砂浜が海中に戻るまでの時間はわずか1〜2時間程度。
「行ったけどもう見えなかった…」ということがないよう、干潮の1時間前には現地入りするのが理想です。
滞在時間は短めに
干潮時に現れるかくれ浜ですが、
砂浜上にいられるのはせいぜい1〜2時間ほどです。
潮位はその後すぐに上がり始めるため、
潮が満ちてくる前に早めに引き返すようにしましょう。
特に干潮のピークを過ぎると、あっという間に水位が上昇します。
夢中になりすぎて戻るのが遅れないよう、
余裕をもって退散するのがおすすめです。
腕時計やスマホのアラームで時間を管理しておくと、さらに安心です。
かくれ浜の場所とアクセス方法
かくれ浜の場所は、奄美大島の北部にある奄美市笠利町・喜瀬(きせ)集落の沖合です。
奄美空港から車で約15分と比較的アクセスしやすく、名瀬(奄美市中心部)からは車で約40分ほど北上した先に位置しています。
駐車について
現地には整備された駐車場はありません。
そのため、車は交通の邪魔にならない場所に路肩駐車することになります。
集落の私有地や道路を塞がないように十分注意してください。

干潮時刻に合わせて喜瀬の海岸まで行き、そこから海の中を歩いて渡る必要があります。
潮が完全に引いても砂州が陸続きになることはなく、浜までは数百メートルほど海中を進まなければなりません。
海岸から沖合いをよく見ると、潮が引いたタイミングにうっすら白い砂浜が海中に浮かんで見えます。
干潮時には多くの人々が海の中を歩いてかくれ浜へ向かいます。
海底は遠浅で歩きやすい砂ですが、浜に近づくにつれ徐々に水深が深くなります。
平均的な大人の腰から胸あたりまで水に浸かる覚悟が必要で、ゆっくり歩いて約10分ほど海を渡ると、目的のかくれ浜に到着です。
浜辺に上陸すると、そこだけぽっかりと長さ30mほどの白い砂浜が現れており、周囲はエメラルドグリーンの海が広がる幻想的な光景に包まれます。
透き通る海水と真っ白な砂のコントラストが美しく、まるで自然が作り出したプライベートビーチにいるような贅沢な気分を味わえるでしょう。
※かくれ浜の近くでは、地元の方がもずくの養殖を行っています。誤って立ち入ってしまわないよう、周囲への配慮を忘れずに行動しましょう。
服装・持ち物のポイント
かくれ浜へは、腰〜胸まで水に浸かることもあるため、濡れる前提の装備が必要です。
スマホやカメラは、防水ケースに入れるなどしっかり対策をしておきましょう。
…というのも、実は私、防水って書いてあるし大丈夫だろうと思い、
レンズを下にして半分ほど海に浸けながら動画を撮っていたら──
なんと、その日のうちにiPhoneが動かなくなってしまいました……!
「防水」とよく言いますが、これはあくまで“真水”でのテスト基準なんですよね。
海水には塩分や微細な不純物が含まれていて、
それが内部に入るとショートや腐食の原因になります。
私のiPhoneも見事にそれにやられてしまい、
撮影後すぐに機種変するハメに(泣)
なので、スマホやカメラは防水ケースが必須!です。
特に海辺では「絶対に濡らさないぞ」くらいの気持ちで対策しておくことをおすすめします。
それから、晴れた日の奄美の日差しはかなり強め。
帽子・サングラス・日焼け止めも忘れずに。
私はいつも撮影に夢中で日焼け止めを塗り忘れ、
あとで赤くヒリヒリになるタイプなので、これも自戒を込めて書いてます(笑)
必須アイテム
- 濡れてもいい服装(例:水着・ラッシュガード)
- マリンシューズ
- スマホ・カメラ用の防水ケース
- 帽子
- サングラス
- 日焼け止め
【あると便利なアイテム】
設備がないので事前準備を
現地周辺には、
更衣室・シャワー・トイレといった施設はありません。
そのため、海から上がった後に砂や塩水を流せるよう、
ペットボトルの水を持参すると便利です。
また、体を拭くための大きめのタオルや着替えも忘れずに。
海水で濡れた服のまま長時間いると、
体が冷えてしまうこともあるため、
乾いた服に着替えられるように準備しておくと快適です。
マナーと安全に留意
かくれ浜周辺は、手つかずの自然環境が残る場所であり、
同時に地元集落や漁業関係者の生活の場でもあります。
そのため、
- 出たゴミは必ず持ち帰る
- 砂浜や海の生き物を勝手に採取しない(※この海域には漁業権があります)
といったルールを、しっかり守りましょう。
現地では、誰もがこの奇跡の光景を楽しみに訪れています。
他の観光客や地元の方の迷惑にならないよう、
- 駐車場所に配慮する
- 騒ぎすぎない
など、マナーを守って気持ちよく訪問したいですね。
以上の点に気をつけて準備すれば、
かくれ浜での時間を安全に、そして楽しく過ごせるはずです。
それでは、いよいよ
幻のビーチ「かくれ浜」の風景と魅力を覗いてみましょう。
かくれ浜の幻想的な風景・魅力
真っ白な砂浜とエメラルドブルーの海が織りなす「かくれ浜」の絶景は、
一目見ただけで心奪われる美しさです。
澄みきった青空の下、
鮮やかな青い海と純白の砂浜のコントラストがひときわ際立つ光景は、
まさに別世界。
かくれ浜自体は長さ約30mほどの小さな砂州ですが、
周囲360度を海に囲まれたその様子はとても神秘的です。
足元には粒の細かな白砂が広がり、
波が引いたあとの砂紋もくっきりと見えるほど水は透明。
静かな波がさらさらと砂浜に打ち寄せ、
その音に耳をすませば、日常の喧騒を忘れてしまうでしょう。
砂浜の先から沖合を見ると、
遠浅のエメラルドグリーンの海が、
沖に行くにつれて深いブルーへと変化していく様子が楽しめます。
まるで天然のプールのように透き通った浅瀬から、
一歩先には深い碧に染まる海へと続いており、
自然が作り出す色彩のグラデーションに思わず見とれてしまいます。
かくれ浜では、訪れた人々が思い思いに特別なひとときを過ごしています。
家族連れなら、子どもたちが砂遊びに興じたり、水辺ではしゃいだり。
カップルや友人同士では、写真撮影に夢中になる姿も見られます。
360度水平線に囲まれた真っ白な砂州の上で撮る写真は、
まさにインスタ映え間違いなしです。
しかし何と言っても、
この砂浜が見られるのは干潮の一瞬だけ。
静かに現れては、また海に消えていくその姿は、
まさに「一期一会」の絶景。
潮が満ち始めると名残惜しい気持ちになりますが、
だからこそ、限られた時間をここで過ごせたことが、
心に深く刻まれるでしょう。
日常では味わえない特別な体験と、
美しい南国の海景色に、きっと心も体も癒されるはずです。
360度写真です。 insta360X2で撮影しました 新しい製品はinsta360X5
無理のない楽しみ方も
「海の中を歩く」と聞くと少しハードルが高く感じるかもしれませんが、
干潮時の穏やかな浅瀬なら流れも緩やかで、
ゆっくり歩けばそこまで怖くありません。
とはいえ、不安な方は無理をせず、陸地側から眺めるだけでも十分楽しめます。
道路沿いからでも、真っ白な砂州が海に浮かび上がるような光景を眺めることができ、
海に入らずに写真撮影を楽しむ方もいます。

周辺のおすすめ観光スポット・寄り道情報
せっかく喜瀬まで足を延ばしたなら、
かくれ浜鑑賞とあわせて、周辺の観光も楽しんでみませんか?
笠利町や奄美空港周辺には、
他にも魅力的なスポットや、休憩にぴったりのカフェが点在しています。
かくれ浜で心ゆくまで癒された後は、
ぜひ近くの名所にも立ち寄って、
奄美北部の魅力をたっぷり味わってみてください。
あやまる岬観光公園

奄美空港から車で約5分、
標高約100mの高台にある人気の展望スポットです。
太平洋を一望できる絶景が広がり、
曲線を描く海岸線とエメラルドグリーンの海の眺めは爽快そのもの。
敷地内には、芝生広場や遊歩道も整備されており、
ドライブ途中の休憩や、記念撮影にもぴったりの場所です。
土盛海岸(ともりかいがん)

空港から車で5分程の場所にある、透明度抜群の遠浅ビーチです。
白砂が美しい弓なりの浜辺と、南国らしいターコイズブルーの海は、地元でも屈指の絶景ポイント。
波がおだやかでサンゴ礁も広がっているため、シュノーケリングや海水浴にも最適で、ファミリーにも人気の海岸です。
なお、離岸流(リップカレント)が発生することがありますので、遊泳の際は十分ご注意ください。
このほかにも、奄美大島北部には崎原ビーチや笠利崎灯台、奄美の自然や文化を紹介する奄美海洋展示館(奄美パーク)など見どころが点在しています。時間に余裕があれば色々巡ってみて、奄美の魅力を満喫してくださいね。
まとめ
「かくれ浜」は、奄美大島の大自然が生み出す、一瞬の奇跡のような絶景スポットです。
年に数回しか出会えない幻のビーチだからこそ、タイミングが合えばその機会をぜひ逃さず掴んでください。
青い海に囲まれた真っ白な砂浜に立てば、
日常の疲れも吹き飛ぶような、癒やしの時間がきっと待っています。
潮の満ち引きに寄り添った旅は、
心に残る特別な思い出になることでしょう。
ぜひ、事前に潮汐情報や天気を確認し、安全に気をつけながら、
奄美大島・喜瀬の「かくれ浜」探訪を存分に楽しんでくださいね。
素敵な旅になりますように!
